スポンサーサイト

上記の広告は2週間以上更新のないブログに表示されています。 新しい記事を書くことで広告が消せます。  

Posted by スポンサー広告 at

2013年11月03日

「ハンやさんのパン」 ご隠居横丁日記

< いつものように ご隠居がお供2人と天神を歩いていると、
  大店の店先で娘が 
 「焼きたて! お昼にいかがですか~」と呼びかける。
 「これなる代物 これは、何と申す」
 「はい、うちの旦那さまが、洋の国のものを、まねて「パン」と申しております」 
 「ほう、パンと申すか、挌さんや食べてみるとするか」
 
  挌さん 財布を出そうと懐に手を、と、いつもの癖でつい、印籠に・・・手
 「娘、これが・・目・・目」挌さんはっと気がつき、ひっこめようとしたが、
 娘少しもあわてず、
 「あれ、お客さん、印籠の組みひもが取れております。ちょっとお待ちを」
 「旦那さま 」 
 店の奥から、すかさず店主、印籠を一目、・・・・・。
 「これはこれは、どこぞやの」で 
 「なに、越後のちりめん問屋のしがない隠居で、久しぶりの博多でのう・・・」
 店主、ご隠居の目のまえで、見事な手さばきで、組みひもを手直しして見せた。
 「店主、そのほうパンやではあるまい、何ぞわけありか」
 「へい 近頃、インターネットとやらで、印鑑彫りだけでは」
  思案したって、いい「アン」はうかびませんで、「ハン」やの「パン」でおいしさも売ってます。



    ~ 天神1丁目に「小金丸彫刻工業」あり ~  老舗の味な仕業に拍手!!!
 
 
 
 
  
     

Posted by 横丁文化倶楽部 at 20:25Comments(0)グルメ