みちのく 一人旅
< この季になると、人の行き来が激しくなる。
大嵐が、こぬまま 雨続きの夕刻、
いつものように 天神の長崎松浦藩御用達の店をのぞく
ほどなく、3人の連れが暖簾をわけて、顔をみせる。
火付け盗賊改め方 長谷川平蔵 配下の同心であった。
この町に3年、何やらの、めぼしを付けたであろう。
「おや 旦那、今宵は何事で 」
「おう、米会所か、此度、お江戸に参ることとなった」
「参勤交代ってとこですか、そりゃ お疲れ様でした」
「ながい一人旅であった」
「どこぞに 存知おる処はないか 酒の美味い 」
「へい旦那、あっしでいいんで」 「かまわん」
「酒と故郷のなまりでやるなら、新橋の有薫酒蔵、
江戸っ子と軽くなら渋谷宿の富士屋本店。
それより旦那お勤めの八丁掘、宮田のまるが一押しでっせ」
「ぶどう酒の大店、商人、洋人で 毎夕賑ってますぜ、アテがいい」
「おっと、旦那もうひとつ銀座にいいとこありまっせ」
「なに銀座、 ふところが気になるのう・・・」
「これが、手ごろで、いけるんで 」
銀座二丁目二番地先 銀座インズ 22 「みちのく」
一人旅 でも安心でっせ」
「 いえネ、アッシがちょいと知ってるもんで、若旦那を 」
いづれ、お江戸で会うこともあろう 2人・・
八丁堀に昼行灯 仕事人の中村主人がいる ・・・ さて
もうひとつの旅・ 福岡発 和歌山拠点の車 ぶらり旅の同志がいた!
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