仕事人八丁掘 事件帖

横丁文化倶楽部

2015年06月08日 06:27

( 博多の宿 八丁掘が角うち  !
 
 早駕篭で着いた、博多の宿は
梅雨入りを思わせる雨がひと休みの夕刻であった。
 
 旅籠松乃屋の前をぬけ、筑紫街道を2筋歩く
 左手の明かりの「三喜屋」の開き戸をくぐる。
 待ち合わせ時に少し遅れる。


 「おう 市兵衛 」 
 「八丁掘の旦那お久しぶりで、お揃いで何かお調べで・・」   
 「ちと 生まれ故郷が・・・ 里心ってやつじゃ」

 「あっしは、隠居の身、お勤めはなしでっせ」
 「旦那は、勘定吟味役とかで随分のご出世で」

 「珍しい酒行きましょ 琉球の邦の黒糖酒「里の曙」で、
 「江戸では口にしたことがないが・・」
 甘さが気に入ったのであろう、一夜干しのイカと、
 洋の邦では「鰯おいるさーでん」とか言う代物を、
 あてに杯を重ねる。 
 
 目の鋭さ、めくばりから切者と思われる、お供の一人が
 席をはずす。
          ~ 一刻  ~

 天神へ向かう。 角を曲がり・・・しばらく行くと
 両替商黒田屋の明かりが見えてくる。
 「旦那」 あの前の屋台「満龍」で「らうめん」 と行きましょうか・・・

 と、 角から 女、すすっとすれ違いざまに、一瞬視線を送り、
 闇に消える。 湯上りに柚子の香り・・・・

 「旦那・・・・」   ・・・

 八丁掘が消える。 
              ~  to be continued ~

 
 

 
 
 

 

 
 
 

 

 





                 

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