2015年06月08日
仕事人八丁掘 事件帖
( 博多の宿 八丁掘が角うち !
早駕篭で着いた、博多の宿は
梅雨入りを思わせる雨がひと休みの夕刻であった。
旅籠松乃屋の前をぬけ、筑紫街道を2筋歩く
左手の明かりの「三喜屋」の開き戸をくぐる。
待ち合わせ時に少し遅れる。

「おう 市兵衛 」
「八丁掘の旦那お久しぶりで、お揃いで何かお調べで・・」
「ちと 生まれ故郷が・・・ 里心ってやつじゃ」
「あっしは、隠居の身、お勤めはなしでっせ」
「旦那は、勘定吟味役とかで随分のご出世で」
「珍しい酒行きましょ 琉球の邦の黒糖酒「里の曙」で、
「江戸では口にしたことがないが・・」
甘さが気に入ったのであろう、一夜干しのイカと、
洋の邦では「鰯おいるさーでん」とか言う代物を、
あてに杯を重ねる。
目の鋭さ、めくばりから切者と思われる、お供の一人が
席をはずす。
~ 一刻 ~
天神へ向かう。 角を曲がり・・・しばらく行くと
両替商黒田屋の明かりが見えてくる。
「旦那」 あの前の屋台「満龍」で「らうめん」 と行きましょうか・・・
と、 角から 女、すすっとすれ違いざまに、一瞬視線を送り、
闇に消える。 湯上りに柚子の香り・・・・
「旦那・・・・」 ・・・
八丁掘が消える。
~ to be continued ~
早駕篭で着いた、博多の宿は
梅雨入りを思わせる雨がひと休みの夕刻であった。
旅籠松乃屋の前をぬけ、筑紫街道を2筋歩く
左手の明かりの「三喜屋」の開き戸をくぐる。
待ち合わせ時に少し遅れる。

「おう 市兵衛 」
「八丁掘の旦那お久しぶりで、お揃いで何かお調べで・・」
「ちと 生まれ故郷が・・・ 里心ってやつじゃ」
「あっしは、隠居の身、お勤めはなしでっせ」
「旦那は、勘定吟味役とかで随分のご出世で」
「珍しい酒行きましょ 琉球の邦の黒糖酒「里の曙」で、
「江戸では口にしたことがないが・・」
甘さが気に入ったのであろう、一夜干しのイカと、
洋の邦では「鰯おいるさーでん」とか言う代物を、
あてに杯を重ねる。
目の鋭さ、めくばりから切者と思われる、お供の一人が
席をはずす。
~ 一刻 ~
天神へ向かう。 角を曲がり・・・しばらく行くと
両替商黒田屋の明かりが見えてくる。
「旦那」 あの前の屋台「満龍」で「らうめん」 と行きましょうか・・・
と、 角から 女、すすっとすれ違いざまに、一瞬視線を送り、
闇に消える。 湯上りに柚子の香り・・・・
「旦那・・・・」 ・・・
八丁掘が消える。
~ to be continued ~
Posted by 横丁文化倶楽部 at 06:27│Comments(0)
│角うち
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