2012年09月16日
主水がいつもの様に八丁堀を歩いていると・・・
<暮れ六つ時、中村主水がいつもの様に八丁堀を歩いていると、
前から、そそとした娘が、鍛冶橋筋の酒屋に入っていく・・
主水、つられ後に続く・・と、奥まった処に見慣れた男の後姿
「おや これは八丁堀の旦那、お久しぶり」
「おぬしは筑前博多の米会所よの~、なんぞしのぎじゃあるめ~な」
「昔の話は無しですよ旦那、ま~一杯いきましょ」
「こんな近くで立ち飲み出来るとは・・・・・ 酒をもらおう」
「筑前では角打ち、大人の駄菓子やと言った役者さんもいますぜ、旦那」
そそとした娘が酒を主水へ
「娘さん、このあたりで見かけないが・・」 「はい、奥州の大津波で親を亡くし、
弟二人でこちらにお世話になっています。」
「それは難儀なことよの~」
店の中を見渡せば、洋の国からの「ワイン」赤ものが棚を埋め尽くしている。
客は20名余で、あても、チーズなる珍妙な代物・・
「かような場所、かような味も気に入った」 ・・・・
「旦那、久しぶりに次行きましょか? あっしはすぐの霊岸橋のたもとの旅籠だから、
甘酒横丁あたりでも?」 近くの「丹波」など・・
「いや~、行きたいのは山々なれど・・ 養子の身では・・」 娘 「勘定」
「何~いこんなに安い!今宵はおごろう!」 「いやいや、旦那あっしも少し払いまっせ」
じゃ~ 旦那
~ こうして、いつものように八丁堀の夜は更けていく~
「宮田屋」&「maru」 お江戸八丁堀3-22-10


前から、そそとした娘が、鍛冶橋筋の酒屋に入っていく・・
主水、つられ後に続く・・と、奥まった処に見慣れた男の後姿
「おや これは八丁堀の旦那、お久しぶり」
「おぬしは筑前博多の米会所よの~、なんぞしのぎじゃあるめ~な」
「昔の話は無しですよ旦那、ま~一杯いきましょ」
「こんな近くで立ち飲み出来るとは・・・・・ 酒をもらおう」
「筑前では角打ち、大人の駄菓子やと言った役者さんもいますぜ、旦那」
そそとした娘が酒を主水へ
「娘さん、このあたりで見かけないが・・」 「はい、奥州の大津波で親を亡くし、
弟二人でこちらにお世話になっています。」
「それは難儀なことよの~」
店の中を見渡せば、洋の国からの「ワイン」赤ものが棚を埋め尽くしている。
客は20名余で、あても、チーズなる珍妙な代物・・
「かような場所、かような味も気に入った」 ・・・・
「旦那、久しぶりに次行きましょか? あっしはすぐの霊岸橋のたもとの旅籠だから、
甘酒横丁あたりでも?」 近くの「丹波」など・・
「いや~、行きたいのは山々なれど・・ 養子の身では・・」 娘 「勘定」
「何~いこんなに安い!今宵はおごろう!」 「いやいや、旦那あっしも少し払いまっせ」
じゃ~ 旦那
~ こうして、いつものように八丁堀の夜は更けていく~
「宮田屋」&「maru」 お江戸八丁堀3-22-10
Posted by 横丁文化倶楽部 at 13:41│Comments(0)
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